ジャンプコミックスの漫画ハイパーインフレーションを紹介します。
体からお金を出す能力を得た少数民族の少年ルークが、自分達の民族を奴隷にしていたヴィクトニア帝国に、偽札を使って復讐する、能力系頭脳バトル漫画です。
ネタバレ注意を含むので、嫌な方はブラウザバックをお願いします。
どんな漫画?
お金を使った能力バトル
神の力で体から自由に偽札を出せるようになった少数民族の少年ルークが、奴隷となった姉を助け、自分たちの国を作るために帝国と戦うお話です。
帝国を倒す方法として、偽札を大量流通させることで帝国支配の信用を堕とす(ハイパーインフレーションさせる)ことを目指して行動します。
あらすじ
主人公は少数民族の少年ルーク
世界観としては、産業革命後のヨーロッパ程度の文明です。
世界を支配するヴィクトニア帝国は、各地を植民地とし、多くの少数民族を捕まえて奴隷として使役していました。
その後、奴隷制度は廃止されましたが、違法に奴隷売買を継続しているヴィクトニア人がまだまだ存在していました。
ガブール人という少数民族の少年ルークも、奴隷狩りによって両親を失い、姉のハルと2人で生活していました。
ヴィクトニアへの復讐を誓う
ルークはヴィクトニアを恨み、復讐を誓いました。
また、両親を助けてくれなかったことから、ガブール人が信仰する神に対する信仰心を失くしてしまいました。
ルークは、ヴィクトニア人は神ではなくお金を信仰していることから、ヴィクトニア人に損をさせてお金を巻き上げることで、ヴィクトニア帝国に復讐していました。
お金を巻き上げる方法として、ガブール神をかたどった純金の金貨から、金の含有率が少ない偽金貨をヴィクトニア紙幣と交換することにしました。
そうすることで神に対しても復讐をして溜飲を下げていました。
奴隷として捕まる
ある時、違法に行われた奴隷狩りに遭い、ルークが住んでいた集落のガブール人は全員捕まってしまいました。
そんななかで、姉のハルと引き離されてしまいます。
神の力で能力を得る
最愛の肉親である姉のハルを奪われ、さらにヴィクトニアとガブール神に対しての恨みが頂点に達し、ルークは思いました。
全てを変えるだけの金が欲しい。
すると不思議なことが起こりました。
目の前にガブール神が現れ、生殖能力の代わりに体からヴィクトニア紙幣を出す能力をくれたのです。
ただし、この紙幣は全て通し番号が同じ偽札でした。
帝国の崩壊と姉の救出を目指す
ルークは手に入れた能力を活かし、一緒に捕まったガブール人のレジャット達と、違法な奴隷商人グレシャム達に挑みます。
また、グレシャムの手から逃げ延びたあとは、姉のハルを助けるため、そしてヴィクトニア帝国からガブール人を救うために旅を続けます。
ここが面白い
ルーク、グレシャム、レジャットの頭脳戦が面白い
ルーク、グレシャム、レジャットの3人は非常に切れもので、常に相手をだし抜こうと画策しています。
人数や武力で負けているなかでも勝ち筋を逃さず戦い、有利な展開に持ち込む姿に感心します。
また、互いの相手の次の手を読み、先手先手を打って策を巡らすやりとりを読んでいると、次はどんな手を打つのかとワクワクしてきます。
読みやすくて理解しやすい
難しい紙幣の知識や、複雑な策の応酬が作品の中で展開されますが、読んでいて全く難しいと感じません。
とても説明が上手く、図解もしてくれるので内容がスッと入ってきます。
また、キャラクターを最小限に抑えたり、主要でないキャラクター名を渾名だけにして覚えやすくしたりと、読みやすくなるよう工夫をしてくれています。
散りばめられたギャグが楽しい
戦いや難しいやり取りの応酬が続くと重い話になりがちですが、重い話の中にもギャグが逐一散りばめられているので、とても読みやすいです。
真面目なやり取りを読んでいても、ギャグ漫画のように軽く楽しく読めてしまいます。
こんな人におすすめ
頭脳戦や能力バトルが好きな人
この作品では戦いはありますが、戦略より戦術が重要な漫画です。
いかに戦うかより、どう戦ったら有利になるか、相手がどう攻めてくるかを予測して先手でどう対策するか、が重要なマンガです。
理詰めで話を展開していくような内容が好きな人にお勧めできます。
まとめ
ジャンプコミックスのハイパーインフレーションを紹介しました。
体からお金を出す能力を得た少数民族の少年ルークが、自分達の民族を奴隷にしていたヴィクトニア帝国に、偽札を使って復讐する、能力系頭脳バトル漫画です。
面白い作品なので、ぜひみなさんも読んでみてください。
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